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砂場遊びに見る神話的想像力

-白梅学園大学大学院・特任教授無藤隆先生のFace Book拾い読み

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砂場遊びに見る神話的想像力

(引退気分だといろいろと妄想的な見え方が出てくるようで、あまり以下は信じないように。)

ある程度広い砂場の遊びを見ていると、そこにいろいろな遊びが並行して行われます。写真は4歳児の砂場遊びの光景なのですが。水を流してたぶん海に見立てて船を進めている子ども。運河のように水の流れを作り、その先をペットボトルからの水で崩しつつ、スコップで反対側の海とつなごうとしている子ども。トンネルを両方から掘って穴とつないでいる子ども。筒を何かに見立てて(たぶんケーキ)そこに砂を入れて、何本も立てている子ども。どれも珍しいものではない。

そこでの子どものもしかしたら描いているであろうイメージを推察してみよう。子どもには水たまりは巨大な大海原なのではないだろうか。そこに大きな船が航海する。トンネルは新幹線が通るような大きくて長いもので、それが高い山を貫通する。水の二つの流れがつながるのは運河の掘削のように巨大な土木工事だ。筒はまるで現代アートのような不思議な造形感覚で、どうやら当人にもよく分からないデザインセンスが動き出したかのようだ。

そういう子どもは巨人のようである。未開の大地を開拓していく。人間やその暮らしなど眼下のちっぽけな世界だ。そういう神話世界を生き直しているのであろうか。

写真ではそういう妄想が感じられないかもしれませんが。