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幼小の接続プログラムの試み(東京都荒川区)についてのコメント。

-白梅学園大学大学院・特任教授無藤隆先生のFace Book拾い読み

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幼小の接続プログラムの試み(東京都荒川区)についてのコメント。

<日本経済新聞2019年5月14日>

取り組みは都と荒川区が主体。区は、同じ敷地内にある区立町屋幼稚園と同第七峡田(はけた)小学校をモデル校に選定し、カリキュラムの策定に向けた試験的な保育と授業を7月から始める。同園と同小を、学習指導要領にとらわれない教育課程が組める国の研究開発学校に申請する方針だ。

幼小の学びの段差をなだらかにするため、町屋幼稚園では5歳から、小学校の学習内容に遊びを通じて少しずつ触れる。「平仮名の読み書き」「数や図形の理解」などだ。例えば芋掘り体験では「たくさん取れた」といった感想にとどまらず、芋の大きさをメジャーで測ってみる。七夕では短冊に願いごとを平仮名で書いてみる、といった活動を検討している。

遊びを通じた体験的な学びの一部は小学2年まで続ける。そのため第七峡田小に「学びの部屋」を設置。黒板に向かって一斉に学ぶスペースと、個人・グループで学んだり遊んだりできるスペースの両方を併せ持つ空間だ。

町屋幼稚園の5歳児は入学前に小学校の雰囲気を体験。入学後は幼稚園とのギャップに戸惑いや不安を覚える子供もいるため、学びの部屋の利用を続ける中で学校生活になじめるようにする。同幼稚園長を兼任する第七峡田小の小林輝明校長は「幼小接続で生活スタイルの激変を避け、余裕を持って学べるようにしたい」と語る。

今回の取り組みを巡っては「小学校教育の先取りではないか」との指摘もある。カリキュラム策定に関わる白梅学園大大学院の無藤隆・特任教授は「小学校教育の手法をそのまま5歳児に降ろすのではなく、幼児期にふさわしい子供の活動、遊びの中に自然な形で学びを織り交ぜていく」と強調。「現在は園によって学びの程度に大きな差がある。幼児期の終わりまでに育って欲しい姿を明確にすることで、園での学びの成果を小学校でも広く生かせるようにしたい」と話した。