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保育学会の会報で。

-白梅学園大学大学院・特任教授無藤隆先生のFace Book拾い読み

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保育学会の会報で。

日本保育学会会報2019年5月1日、第174号。
津守先生追悼特集です。深く関わった方々がその関わりや受けた影響を述べています。どれも短いですが、読み応えがあります。

改めて津守先生の書かれたものの意義を日本の保育学の歴史に位置づける作業が必要なのでしょうけれど、それはもっと若い世代による綿密な検討が必要なのかもしれませんが。少なくともこれらの文章を読むことで、津守先生の営んできたことの広がり・深さがそれまでになかったものなのだと感じます。
雑誌「発達」に多分二度以上は特集が組まれたはずですが。その多分最初のもので、私がインタビュー役を仰せつかり、3時間ほどインタビューとその後は雑談をした覚えがあります。雑誌に出ているのは多分その何分の一かです。私はその質問の準備で津守先生の著作を読み直し、そしてたしか「幼児の教育」に連載していたのを細かく読んだ覚えがあります。インタビュー自体はいわばキャリア的に大学生の頃からの思想形成とか何を学んだかとか考えたかを順番に聴いていったのですが。津守先生はそのお人柄から分かるように、こちらのありきたりの質問でも真摯にそしてユーモアを交えながら答えていただけます。(なお、ご夫妻にお目に掛かったのですが。)
こういう役を私などあまりつながりが乏しい人間が受けてよいのだろうか、もっと適任のお弟子さんや深い関わりのある方々がたくさんいるのに、とは思いましたが。私には有益な機会でした。著作に書いてあると言えばそうなのですが、その口から細かいエピソードを交えて聞けてよかったのと、私には心理学から保育学、そして保育実践への関わりという流れが(私は津守先生のように深く保育実践に関わったとは言えませんが)、多少近しいところもあったからです。もちろん、津守先生が大学を辞めたあと、二年後くらいに私がそこに採用されたという縁もあり、津守先生は私を多少気に掛けていただいたのだと思います。(しょうもない人間が来てしまって大丈夫かという心配だったかもしれませんが。)

昼食のときだったか、私が、こういう大学に勤めて大学の教育と研究の方が主で、せいぜい週に1度くらい現場に行くことで保育に関わると言ってよいのでしょうか、大学を辞めるべきではないでしょうか(と悩んでいた)、と尋ねたら、週に1回とかという関わりの人もいてよいので、それはその独自の意義があります、と返答を頂いたのを覚えています。その何年も後に、その大学を辞め、保育者養成の世界に入るのですが。

私は素早く行動する傾向がありますが、でも、くりかえし反芻することもあるわけです。