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家庭による知力・学力格差に対して教育は格差をなくすのではなく、底上げをする。

-白梅学園大学大学院・特任教授無藤隆先生のFace Book拾い読み

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家庭による知力・学力格差に対して教育は格差をなくすのではなく、底上げをする。

経済的格差(それは多分家庭の親の遺伝的、初期発達的、関わり的、文化環境的、近隣環境的なあり方の何らかの劣悪につながることが多い)は学力やその芽生えの差をもたらし、広く学びをうながす力(実行機能や学習意欲や)に差を持っている。それを幼児教育を含む学校教育は改善できるのであろうか。

現実はおそらくかなり問題が大きいだろう(データは少ないが)。ただ、問題設定自体は冷静に捉えた方がよい。

1つは学力格差を教育でなくすことはおそらくできないということだ。よい教育的働きかけをすれば、できない層を伸ばすだけでなく、できる層も伸ばすことになるからだ。(できる層を伸ばさない政策はかのポルポトのごとき事態になりかねない。)

第二に、だが、どの子どもも学び続け、伸びていくようにしていくことは可能なはずだ。それはとりわけ、学力の低い層に対して、学習することを諦めさせないことだ。

第三に、学習を諦めさせない要因の基本もかなり明らかになりつつある。1つは基礎的な語彙量(に該当する言語力)だ。もう一つは自己制御・自己調整に関わる実行機能の発達だ。第三は学ぶことを多少とも好きになり続け、将来が学びを通して開けるだろうと感じる希望が維持されることだ。

第四、そのために何をしたらよいか。最も基本となることは、読書、失敗しても何度でも試しやりたいことを実現する経験、基礎学力の確保と学び方の習得にある。