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森口さんの新しい研究で、経済格差は幼児期の脳発達に影響を与える、ことが見いだされた。

-白梅学園大学大学院・特任教授無藤隆先生のFace Book拾い読み

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森口さんの新しい研究で、経済格差は幼児期の脳発達に影響を与える、ことが見いだされた。

(以下、紹介から)
我々は、新しい研究で、3歳から6歳までの子ども93人を調査し、外側前頭前野の発達に、経済格差が影響を与えることを示しました。

我が国において経済格差は過去に比べて広がっており,この格差が子どもの学力に影響を及ぼすことは国内外で報告されています。しかし、経済格差が子どもの認知発達や脳発達に及ぼす影響,特に,発達早期である幼児期の発達に及ぼす影響は未だ明らかではありません。

近年,子どもの脳に関する研究も増え続けており,幼児期には実行機能や意思決定などに関わる外側前頭前野が著しく発達することが明らかになっています。今回の研究ではまず3歳から6歳までの子どもの保護者を対象に社会経済的背景を調べ,OECDの基準を基に,低所得層であるか否かを群分けしました。さらに,子どもに実行機能の課題を与え、課題中の外側前頭前野の活動を近赤外分光法 によって計測しました。

その結果、低所得層の子どもと中所得層・高所得層の子どもで,実行機能課題の成績に違いは認められませんでした。一方,脳活動ではグループ間で違いが認められ,中所得層・高所得層は外側前頭前野を活動させていたのに対して,低所得層の子どもは外側前頭前野を活動させていませんでした。このことは経済格差が、外側前頭前野の発達に影響を及ぼすことを示唆しています。

Moriguchi, Y. & Shinohara, I. (2019). Socioeconomic disparity in prefrontal development during early childhood. Scientific Reports.
volume
9, Article number: 2585 (2019)

Abstract
Socioeconomic status (SES) has a powerful influence on cognitive, social and brain development. Children from low-SES backgrounds show poor executive function (EF). However, it is unclear if there is a SES-dependent disparity in functional brain development. The present study examined whether the SES of preschool children (N = 93) is associated with prefrontal activation during cognitive shifting tasks as measured by near-infrared spectroscopy. Low-SES children did not show activation in lateral prefrontal regions during the tasks, whereas middle- and high-SES children showed prefrontal activations, although no differences were found in terms of behavioural performance. These results suggest that SES can affect the functional development of the prefrontal regions. In this study, we discuss the practical implications of the results.