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習いごと・スポーツクラブ活動状況からみる幼少年期の子どもの運動・スポーツ

-~スポーツライフ・データ 分析レポート~

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「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進する笹川スポーツ財団は、2年ごとにわが国の幼児から青少年までを対象に、スポーツの「実施頻度」、「実施時間」や「運動強度」などの調査を実施している。
(2018年3月に、4~21歳のスポーツライフ関する調査結果、『子ども・青少年のスポーツライフ・データ』を発表済み)

子どもの習いごとはスポーツ系種目の人気が高く、4~11歳のスポーツクラブの加入率の推移から低年齢化する子どものスポーツ活動の実態がわかりました。幼少年期の子どもの運動・スポーツのあり方において、これからは指導者が、「指導する」から「一緒に遊ぶ」活動への発想の転換が重要であることを「スポーツ・フォー・エブリワン」では提案。

※なお詳細は、「スポーツ・フォー・エブリワン」ウェブサイトでご覧いただけます。
https://www.ssf.or.jp/report/sldata/tabid/1660/Default.aspx


【担当研究員コメント】
~笹川スポーツ財団 スポーツ政策研究所 副主任研究員 武長 理栄~

子どもの運動・スポーツ活動の低年齢化により、指導者に重要な課題
習いごと・スポーツクラブ活動状況から、子どもの運動・スポーツ活動が低年齢化していることがわかった。スポーツ指導者はこれまで小学校高学年が指導対象の中心であったが、今後は幼児や小学校低学年の子どもたちも指導の対象となることから、子どものスポーツ指導に関する知識や技能の習得はより重要な課題となると言える。

幼児期は人間の生涯にわたる運動全般の基礎・基本となる「走る」「跳ぶ」「投げる」などの動きが習得される時期である。子どもの発達に応じた運動・スポーツ・運動遊びの機会の提供と人材の育成が不可欠となる。

「スポーツ指導者」から「プレイリーダー」へ
近年、子どもに自由で豊かな遊びや多様な運動の機会を保障するため「プレイリーダー」を育成する取り組みが行われ始めている。プレイリーダーは、遊びを先導し、子どもの主体的な運動遊びを引き出す役割を担う。地域や民間のスポーツ指導者、学校・幼稚園の教員、保育士、保護者などがプレイリーダーとなる人材である。

具体的事例として、日本スポーツ協会では、様々な動きを楽しみながら身につける運動プログラム「アクティブ・チャイルド・プログラム」を開発。スポーツ少年団、幼稚園や小学校など実際の指導現場への普及を図っている。たとえば“おにごっこ”では、楽しみながら子どもの走能力を向上さるとともに、隠れる人物をみつける判断力を養うプログラムとなっている。

子どもたちが多様な動きを身に付けるとともに、からだを動かす楽しさを感じるためには、子どもと一緒に遊びを考え、工夫し、楽しむ姿勢が大切であり、これまでの「子どもに教える」から「子どもを観察し、支援する」活動への発想の転換、違う視点を持つことが求められる。
【笹川スポーツ財団 スポーツ政策研究所 副主任研究員 武長 理栄】