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今春、医療的ケア児13名が卒園や転園 【障害児保育園ヘレン・障害児訪問保育アニー】

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今年3月、全国で保育園や幼稚園の卒園式が行われる中、フローレンスが運営する「障害児保育園ヘレン」および「障害児訪問保育アニー」でも、卒園式が行われました。
卒園や転園をした医療的ケア児の人数は13名 !

2014年、東京都杉並区に開園した「障害児保育園ヘレン」は、胃ろうやたんの吸引といった医療的ケアを必要とする障害児を長時間預かる施設です。当時日本で初めての試みでしたが、現在はサービスインから5年が経ち都内で6園をフローレンスが運営。2018年度に預かった園児は、ヘレン全園で46名。このうち、卒園児は4名、転園児は4名。

また、障害児訪問保育アニーは、障害児を自宅でお預かりし保育を提供するサービスとして2015年にスタート。アニーで2018年度に預かった園児は29名。このうち、卒園児は3名、転園児は2名。卒園式は、フローレンスの本社オフィスに家族やフローレンスのスタッフみんなが集まり行い、賑やかに卒園・転園を祝いました。
今年卒園した園児の母親は、「入園前はほぼ自宅から出ず、引きこもりがちになっていましたが、今では仕事もできて、子どもから園であったことを教えてもらう楽しみまでできました。」と話す。

ヘレンやアニーで預かっているのは、「胃ろう」や「たんの吸引」など、日中医療的なケアを必要とする医療的ケア児や重症心身障害児です。このような障害児を長時間預かる保育園や幼稚園はまだまだ少なく、障害児は親が24時間介護するしか選択肢がないという現状があります。よって、障害児を介護する家庭では、特に母親の多くが仕事を続けられず母子の孤立、経済的不安定のリスクを抱える事例があります。

この問題を解決し、日本全国へ広めるモデルとして、フローレンスではヘレンとアニーを運営。 それぞれ、障害児保育園ヘレンではこれまでにのべ65名、障害児訪問保育アニーではのべ44名の子どもたちに保育を届けて、保護者の就業率は100%となっている。

「転園」という形で卒園していく子どもたち
ヘレンやアニーで生活を送る中で、医療的なケアの必要がなくなり、地域の認可保育所に入れることになり転園していく子ども達が毎年多くいます。
成長とともに慢性疾患が治ったり、保護者の熱心な働きかけ、地域の認可保育所との交流保育で受け入れへの理解が進むなど、様々な要因があります。また、「子どもは子どもの中で育つ」と言われるように、子ども同士の交流の中で生まれる刺激によって心身の発達が促されたことも要因の一つと考えられている。
これまでに今春の6名を含めて20名が地域の保育園などに転園。 こうした変化に、私たちフローレンスだけでなく、家族や主治医も驚いている。

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