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シンガポール政府が制作・発行した 離婚家庭の子どもと親に寄り添う絵本を翻訳

-明治学院大学教授が翻訳しWebサイトに掲載

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2019年1月、離婚家庭の子どもと親に寄り添うシンガポールの絵本『お父さんお母さんへ ぼくをいやな気もちにさせないでください - 離婚した両親への手紙』が、野沢慎司 明治学院大学副学長・社会学部教授により翻訳され、「日本離婚・再婚家族と子ども研究学会」から発行されました。絵本は同学会Webサイトに掲載されています。
http://www.jarcds.org/document.html

野沢慎司教授は、長年にわたり、親の再婚を経験した子どものいる家族「ステップファミリー」を研究している、家族社会学の専門家。

この絵本は、2017年、シンガポールの社会・家族開発省(The Ministry of Social and Family Development)が英語で制作し、離婚する家族をサポートする部門の窓口で無料配布されているものです。2017年6月、野沢慎司教授が台湾の国立台北大学での国際会議で出会った、当時、同省職員だった方からこの本を寄贈いただき、その内容に魅了されたことが、日本語版発行のきっかけとなりました。

主人公は両親が離婚した小学生の男の子です。両親に気持ちを伝えようと、一大決心をして書いたシンプルな手紙が本文となっています。離婚した両親の家を行き来する生活、両親や友だちとの会話、ケンカの記憶、気持ちや願望などが素朴なイラストで描かれ、本文・吹き出しの言葉と共に、主人公の想いを活写しています。

シンガポール政府の許可を得て発行された日本語版は、シンガポールでは未発行のPDF版として「日本離婚・再婚家族と子ども研究学会」Webサイトに掲載され、多くの方が利用しやすくなっています。また、約1,000部が印刷され、親と子どもに関わる家庭裁判所や面会交流支援団体などの機関に配布される予定です。

■野沢慎司 明治学院大学副学長・社会学部教授(翻訳者)コメント
親の離婚に巻き込まれた子どもたちの多くは、ひとりで悩んでいます。離婚という現実を受け入れようと努力する子どもたちの心境を、優れた詩のように、両親への手紙というかたちで代弁しているこの絵本の魅力にひきこまれ、日本の皆さんにも伝えたく、翻訳に挑戦しました。離婚した、あるいは離婚を考えている大人たちが子どもの心の声に気づくだけではなく、子どもたちが自分自身の心の声に耳を傾けることで、「もやもや」した気持ちから脱却するきっかけになる本だと思います。日本でも多くの方に読まれることを期待しています。

■絵本概要
『お父さんお母さんへ ぼくをいやな気もちにさせないでください - 離婚した両親への手紙』
(原題『Dear Mom and Dad, Don’t Make Me Feel Bad: A Child of Divorce Speaks Up』)
作 : リム・ヒュイミン(Hui Min Lim)
絵 : タン・ウィルキー(Wilkie Tan)、
日本語訳 : 野沢慎司(明治学院大学副学長・社会学部教授)
発行者 : 日本離婚・再婚家族と子ども研究学会(2019年1月3日発行)
掲載サイト: http://www.jarcds.org/document.html