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【研究情報】赤ちゃんはおなか側で心地よさを実感していることを発見

-赤ちゃんの胴回りの触覚を長崎大学大学院とユニ・チャームが共同研究

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近年の赤ちゃん研究により、触覚は胎児の頃から発達していることが分かっており、生まれてからのスキンシップが、その後の乳幼児の発達に影響を及ぼすことが明らかになっています。
そこで、ユニ・チャーム(株)共生社会研究所と国立大学法人長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の篠原教授と共同で、赤ちゃんの日常生活において、紙おむつが常に体に触れているおなかと背中に焦点を当てて、赤ちゃんの脳の反応性を検討した。

赤ちゃんの脳血流量の変化をNIRS(※)(ニルス)測定によって、胴回りを撫でることで心地よい部位がどこかを検討。その結果、背中側よりもおなか側で心地よさを実感していることを発見。
※NIRSとは、近赤外分光法(Near-infrared Spectroscopy)の略語であり、血流中の酸素化ヘモグロビンの変化量を測定する方法。

この研究成果は、2018年9月4日(火)~6日(木) 第20回日本感性工学会大会で発表された。

その研究結果の一部が今回リリースされた。
※以下リリース文を引用
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【研究のまとめ】
赤ちゃんのおなか側と背中側を撫でたあとに、脳の血流量の変化を測定したところ、おなか側の方がより心地よさを強く感じていることがわかりました。
その研究の中で、よりやわらかな素材で撫でた時の方が、脳の血流量が増すことから、おなか側に接触する素材がやわらかい方が赤ちゃんにとって心地よいと考えられます。

■研究の概要
対象:4~10ヶ月の合計21名(平均6.8ヶ月)の健康な日本人の赤ちゃん
時期:2017年11月~2018年5月(分析期間含む)
触覚刺激の4種類:やわらかな素材(ベルベット)、硬い素材(丸い形状の積み木)、新開発おむつの素材、従来品おむつの素材
方法:以下の手順にて触覚刺激を背中及びおなか側へ与えた時の前頭前野の脳の血流量を調べた。
手順(1) 触覚刺激として、異なる4種類の素材サンプルを選び、それぞれにおいて安静30秒間、触覚刺激30秒間を3回繰り返した。
手順(2) 触覚刺激呈示の圧力は約10hPa、2cmの距離を、速度は約2cm/秒にて往復させた。
手順(3) 素材サンプルごと、おなか側、背中側ごとにNIRS(※)で脳の血流量を測定し、安静時から触覚刺激を与えた時の、脳の血流変化量を算出した。

■研究の結果
4種類すべての素材で、おなか側の方が背中側より触覚刺激に対する反応性が高い。
また、やわらかな素材の方が、より脳の血流量が多い。

NIRS(※)による各素材の触刺激時の脳血流量比較
https://www.atpress.ne.jp/releases/163889/img_163889_2.png

■学会発表
今回の研究成果を、第20回日本感性工学会大会で発表しました。
日時:2018年9月4日(火)~6日(木)
場所:東京大学 工学部 二号館

■研究参加メンバー
◎国立大学法人長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
篠原 一之、樽見 航、菊野 雄一郎
◎ユニ・チャーム株式会社 共生社会研究所
三井 浩一郎、丹下 明子、石川 浩樹、佐々木 徹

【国立大学法人長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の篠原教授のコメント】
https://www.atpress.ne.jp/releases/163889/img_163889_3.png

当研究室では、五感を通じた赤ちゃんとのコミュニケーションを促すことを目的とした研究をしています。五感とは、(1)視覚、(2)聴覚、(3)嗅覚、(4)味覚、(5)触覚のことですが、それぞれの感覚に関して様々な研究報告があります。例えば、(1)視覚については、赤ちゃんはお母さんの表情を観察し反応することが分かっています。また、(2)聴覚については、声の高低と強弱の抑揚をつけて、ゆっくりと話す話し方であるマザリーズによって、赤ちゃんは機嫌がよくなるということも確かめられています。(3)嗅覚については、お母さんの母乳や体臭によって、赤ちゃんが癒されるということが分かっています。(4)味覚については、お母さんが食べた食事が母乳に出るので、お母さんと赤ちゃんは味覚を共有しています。
最後に(5)触覚については、胎児期の最も早い段階で発達していることが分かっています。さらに今回、ユニ・チャームと共同で確立したNIRS(※)を用いた触覚の評価方法を用いることで、赤ちゃんの胴まわりの触覚の心地よさを調べました。その結果、おなか側は背中以上に素材の触覚刺激に反応していることが分かりました。例えば、おなかをやさしくマッサージすることは、赤ちゃんにとってとても心地よいことと考えられます。今後もさらに赤ちゃんの触覚の研究が進むことによって、スキンシップのメカニズムが解明され、より良い養育方法や製品の開発に繋がっていくことを期待しています。